ある日、ねこさんが館内をお散歩していると、あなごさんがこそこそと何かをしているのを
見つけました…。
ねこ
「あなごさん？ こんなところで何をしていますの？」
あなご
「わっ！！？ …なんだ、ねこさんか。びっくりさせないでほしいぞ」
「ごめんなさいまし。でも、そんなに集中してどうしましたの？」
「ふっふっふ…ねこさん、今年もあのイベントがやってきたんだぞ」
「それは、読書カード！ 今年も、『たくさん読んだで賞』の時期ですのね！」
「そうだぞ！ ４月２３日（土）から５月８日（日）まで読書カードがもらえるんだぞ」
「１０冊読んだ本のことを書いてカウンターに持っていくと、メダルがもらえるんですわ。
うらのクイズに答えてくれた子には、しおりをプレゼントしますの。
プレゼントは、５月３１日（火）までならもらえますわよ。」
「…さすがねこさん。おいらよりもずっとくわしいな。
今年も図書館のおねえさんたちがいがそしそうだったから、おいらお手伝い中なんだぞ！」
「あなごさん、エライですわ～」
？？？
「今年はそれだけじゃないんだよ」
「あら、この声は…」
「こどもかんちょう！」
こどもかんちょう
「今年は、栃木市全館で参加できるイベントもあるんだ！
その名も、『図書館大好きスタンプラリー』！ ４月２３日（土）から５月１５日（日）までやってるよ。
本をかりるときに台紙を出してくれると、１つの図書館につき１日１回スタンプがもらえるんだ！
スタンプの数がふえると、プレゼントがもらえるかもしれないんだよ！」
「おいらもプレゼントほしいぞ！ １日に２回かりても、２つ分スタンプはもらえないのか？」
「あなごさん、こどもかんちょうが１日１回って言ってましたわよ」
「そうだね。大平図書館で１回かりたら、その日はもうスタンプをおしてもらえないね。
でも、あなごさんのよくばりをかなえる方法もあるんだよ」
「ほんとうか！？」
「うん、ほかの図書館で本をかりればいいんだ。そうすれば、ちがうもようのスタンプが
２つもらえるよ」
「やったぞー！ …でも、栃木市に図書館っていくつあるんだ？」
「栃木市に図書館は６つあるのですわ。いつもの図書館で毎日本をかりるのも、
全部のスタンプを集めにほかの図書館にあそびにいくのも楽しそうですわね！」
「よーし！ かんべえもさそって、おいらスタンプいっぱいもらうぞ！」
「ぼくもまだ台紙をもらっていないから、おねえさんたちからもらわないと！」
「いっぱい本をかりたら、読書カードもすぐうめられますわ！」
あなご
「ん？ そういえば、かんべえはどこにいるんだ？」
「お、かんべえもメダルはこびのお手伝いしてるぞ！」
かんべえ
「モグモグ…」
ねこ
「かんべえさん！ メダルは食べ物じゃありませんわよー！
おなかこわしちゃいますわよ！」
「またやっちゃったべえ。ごめんだべえ」
