2016年5月8日日曜日

移動図書館がやってきた! ~後編~


~あらすじ~
大平図書館に移動図書館がやってきた!
ワクワクしながら見学しに来たこどもかんちょうたちは、いよいよ移動図書館の
中にのりこむことに。
みんなをまっているのは…?







ねこ
「一番乗りですわー! 移動図書館の中は、こんなふうになっているのですわね」

あなご
「かんべえ、だんさが大きいから、のぼるときは足元に気を付けるんだぞ」

かんべえ
「の、のぼれないべえ」

こどもかんちょう
「あらら…かんべえは、ぼくがのせてあげるね」

「ありがとうだべえ」

「とちすけもみんながのってきてくれるのを、おくでまっていますわよ」












「移動図書館の中は、子ども向けの本のコーナーなんだね。
 右を見ても左を見ても本でいっぱいだよ!」

「よんだことがない本だらけで、こどもかんちょうがあんなにはしゃいでいますわ」

「ここ、せまくておちつくなあ。おいらにピッタリだぞ」

「おらもここがちょうどいいべえ。あ、こんにちはだべえ」

「あら、こんにちは。おいしそ…ゴホン、すてきなもようのサケさんですわ」







「移動図書館にもかみしばいがつんであるべえ」

「面白そうなお話と…大人向けなのか? むずかしそうなお話もあるぞ。
 そとがわにも、大活字本がたないっぱいに入ってたぞ」

「ライトノベルもありますわ。大平図書館も”ぶんこ”はおいてありますけれど、
 移動図書館にはほんとうにたくさんあってしんせんですわぁ」

「そういえば、移動図書館は学校や老人ホームにも行くってお姉さんが言ってたべえ」

「子どもからお年寄りまで、いろいろなせだいの人がなかよく本をよめるように、
 いろんなしゅるいの本をよういしているのですわね」










「お姉さん、移動図書館の本いっぱい読んできました!」

お姉さん
「ほんと? 面白かったかな?」

「はい! とっても!」

「おいらたちも見てきたぞ!」

「よかった! そうだ!みんなこっちに来てくれるかな?」

「まあ、いったいなにかしら? ソワソワ」




「今回のイベント用に、市内6館でおすすめ本もよういしてあるんだ。
 よかったら見ていってね」

「あら、この本もはじめましてですわ」

「前から、本はたくさんのしゅるいがあるなって思っていたけれど…本ってほんとうに
 いろいろな話があるんだね。ぼく、全部読めるかな…?」

「おいら、この本が気になるぞ!」

「…あれ? んん~? …みんなぁ、これ見てほしいべえ」

「かんべえどうしたの?」




「やっぱりだべえ」

「あれ?これ、おいらたちだぞ!」

「わたくしたち、知らないあいだに移動図書館のお手伝いをしていたのですわね」





ねこ・あなご・かんべえ

 「お姉さーん! 本かしてくださーい!」

「はーい! じゃあみんな、ならんでまっててね」

「お姉さんありがとうございます!」












「あ、おひるの時間だ!…移動図書館とも、お別れだね」

「2時間だけだったのに、ずっといてくれたような気がしてきますわ」

「なんだかおいら、さびしいぞ…大平図書館にずっといてくれてもいいんだぞ!」

「おらも、もうちょっとでもいいから移動図書館でのんびりしたかったべえ…」

「ありがとう。移動図書館を気に入ってくれてうれしいな。
 みんなや、移動図書館にあそびに来てくれたお友だち会えて、わたしも楽しかったよ。
 きっと移動図書館も、ね。
 移動図書館は毎週月~木曜日に市内をじゅんかいしているから、またあそびに来てね」

「みんなに本をおとどけするお仕事、おうえんするべえ」

「移動図書館、ガンバってくるんだぞ!」





「今日はほんとうにありがとう。みんなも大平図書館のしょうかいのお仕事、ガンバってね!」




「ありがとうございましたですわー!」

「楽しかったぞー!」

「本おもしろかったべえぇ!」 

「また来てねー!!」





こうして、移動図書館を見おくったみんなは、
館長のおじさんとおひるごはんを食べたのでした。

もちろん、移動図書館のお話をしながら、ね。