「ねこです。今日も元気にお仕事をしていたら、えほんのコーナーで工具セットを発見しました。
なぜこんなところに」
「これを使うのは館長しかおりません。
さては、また工作熱に火がついたんですね。
今度はなにを作るおつもりなのかしら?
館長~? どこですか~???(きょろきょろ)
はっ!!!」
「3メートルはありそうな脚立の上にいらっしゃいました。
わたくしもまだ、あそこまでのぼったことはありませんのに。
ねこ、負けてしまいました…」
「がっかりしてる場合じゃないよ、ねこちゃん。館長はあれの準備をしてるんだよ」
「あれ?」
「そう、あれ! こわいほ」
「きゃー! やめてくださいやめてください」(ぶるぶる)
「あ、行っちゃった…。
えほんの森は、いま、こわい本棚に向けてリニューアル中です。
ちょっとすっきりしています。
今年はどんな本やおばけたちが集まるのかな? 楽しみに待っててね」
「先走って出てきちゃった、黒もめんさんだよ。
スタッフのおねえさんたちにあんまり怖くないって言われちゃったから、
みんなには怖がってもらえるよう、気合いが入ってるらしいよ。
会いに来てあげてね」